これまで、ただあたりまえに存在していた身の回りの自然の美しさに、新しく建てた家の窓を通じて眺めたそのときに、はじめて気づく。光と風が通り抜けるリビングで過ごす週末の時間の質が、以前に暮らしていた家でのそれとは明らかに違うことにハッとする。自分や自分の家族に大切なものが増え、大切にする気持ちが強くなっていることを知る。
住宅という空間の質を高めることは、生活の質そのものを高めることを意味します。その影響は生活に関連するあらゆること、ときに価値観にまで及びます。
わたしたちPLUS CASA(プラスカーサ)は鳥取県智頭町を拠点として活動する、建築を設計し、建てる会社です。建築=ものを提供します。しかし、わたしたちが提案したいと考える「豊かさ」とは、物質的なものにとどまりません。PLUS CASAの空間で暮らすことで、感性や意識が洗練され、自分の暮らしを取り巻く環境の豊かさに触れ、また、人それぞれに異なるであろう「豊かな暮らし」とは何かを考えながら、生活を楽しんでもらえればと考えています。
その意味で、建築の可能性は無限大です。
近年、建築家がさまざまなメディアに登場し認知されてきてはいますが、「建築家に設計を依頼する」という選択肢が一般的といえる状況には、まだまだなっていないようです。この選択肢をもっと身近にし、安心してご相談いただけるよう、わたしたちはご依頼を受けてから家が建つまでのすべてのステップを紹介しています。またこのステップをより具体的にご理解いただけるよう、「SIMHOUSE(シムハウス)」というコンテンツの連載を始めました。ご覧いただけると幸いです。もちろん分からないこと、疑問に思ったことがあれば、どんどんわたしたちにお問い合わせいただければと思っています。

小林和生(写真・左)
コバヤシ・カズオ。’70年、鳥取県智頭町生まれ。国立米子工業高等専門学校卒。高松伸建築設計事務所、FOBAを経て、’01年PLUS CASA開設。
小林利佳(写真・右)
コバヤシ・リカ。’73年、京都市生まれ。京都精華大学美術学部デザイン学科建築専攻卒業。FOBAを経て、PLUS CASA。
賞暦
2001年 第7回WOODONE実施作品コンペ入賞
2009年 第3回トステム設計コンテスト奨励賞
2010年 鳥取県建築士会賞奨励賞