‘川辺さんのメモ’ カテゴリーのアーカイブ

2010 年 9 月 3 日 金曜日

2010年9月18日(土)

川辺ゆとこさん

川辺さんのメモより

東町のオープンハウス。
ピアノ教室をしている奥さんと旦那さんの二人暮らしで、お腹に赤ちゃんがいるから、もうすぐ3人暮らしになるらしい。

参考になったのは、トイレのところ。
トイレがリビングから丸見え、寝室と背中合わせということから、音や臭いはどうだろうかと気になり始めていたけれど、どうしたらいいのかよく分からず利佳さんに尋ねていたところ。
利佳さんも文字や図面で伝えるより実物をみてもらって話をしたほうがいいということでオープンハウスの連絡をくださったようだ。
当面1人暮らし予定だから、同居人が出来たときにでも考えればいいか!と思っていたけど、東町のオープンハウスのトイレ横にある洗面室がいいクッションになっていて、これならいいなあと思えた。
一気に悩み解決。
あと、二階リビングにあるキッチンに立って、自分のリビングとなる広さも少しイメージできた。オープンハウスは2階、隣に建物もなく山が見えたり開放感たっぷりだけど、ウチはビルの谷間。本物の緑がみえるっていいなあと思った。

図面をみても、私はあんまり上手にイメージできてなくって、やっぱり実物をみてみないとわからないなあ。
オープンハウスや人のお家、どんどん見せてもらったほうがいいな。

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2010 年 5 月 1 日 土曜日

2010年5月1日(土)

今日は和多瀬のオフィスで打合せ。

4月17日(土)にPLUS CASAオフィスで話した内容を落とし込んだ図面、2種類が提案されました。主な違いは、キッチンの位置です。
下の写真、ちょっと見えづらいですが、左側が「キッチンが左側の壁に接した」パターン、右側が「キッチンが左側の壁から離れた」パターンです。
前者(左側)は比較的玄関が広くレイアウトされています。またキッチンにはエクストラテーブルが設置されていて、簡単な食事をとることができ、不要なときは収納することができるようになっています。
後者(右側)はこれまでのプランを継承したものですが、キッチンと玄関の間に壁とドアが設けられており、川辺さんが気にしていた「玄関入ってすぐキッチン」の問題が解消されています。
以前のプランと今回のプランを比較
両者の違いを説明するPLUS CASA 小林
両者の違いを説明するPLUS CASA 小林。
左のPCのモニターに映るのは、キッチンに立ち、リビング・デッキテラス・庭を望むCG。PLUS CASA 小林利佳がヒアリングしたメモをチェックしている
左のPCのモニターに映るのは、キッチンに立ち、リビング・デッキテラス・庭を望むCG。PLUS CASA 小林利佳がヒアリングしたメモをチェックしている。
小林の説明を聞き、図面に目を落とす川辺さん
小林の説明を聞き、図面に目を落とす川辺さん。

川辺ゆとこさん

川辺さんのメモより

午後2時から、和多瀬さんのオフィスで打ち合わせ。

今日は玄関からキッチン+リビングに入るところ、クローゼットと寝室となる和室の位置、各部屋の窓などそれぞれ変更された図面とCGを見せてもらいました。
回数を重ねていくうちに図面やCGにも少しずつ慣れてきました。
あと、先日のオープンハウスを見てイメージしやすくなってきたと感じています。

先回の修正案として、キッチンを反対側(玄関とは反対側)に寄せてもらう案を見させてもらいました。もう一方の、もともとあった案について、玄関からリビングに入ってきてシンクを大回りしてキッチンに立つ、というのは動線としてどうなのかな?と思っていたら、玄関からキッチンに行けるようドアが作られていたので嬉しく思いました。

前の図面ではキッチンの上、玄関の上の方に窓がついていて、風通しなどにいいのかなあと考えていたのですが、今回の図面では構造上窓をつけることは難しいとのこと。また、デザイン的にも窓はないほうがいいとのこと。そういった説明を受けました。

間取りとか決めてしまわないといけないのに、私はついつい細かなところに目が行ってしまって、なかなか大枠が決まらない。間取りが決まりそうになると、ここに置くものはこんなものがいいけど、この間取りでちゃんと置けるんだろうか…とか。何でもかんでもベストな状態を望んでしまうので、マイナス要素ばかり気になってしまいます。大きなお金を使うのでやっぱり失敗したくないという気持ちが強いんだろうなと思います。簡単に買い換えることはできないから…。
実家の家が新築したときに、窓を高い位置につけすぎていて風の通りが悪く部屋に明かりが入ってこなかった、で、数年後に改装をした、という経過もあって、そういうことにはしたくないなあと思う気持ちもあります。
自分でもいけないなあと思っているのですが、私の意見が日によって違ったりするので、小林さんたちを混乱させているんじゃないか、嫌なクライアントだと思っているんじゃないか、とかも気になります。

小林さんからのアドバイス

→どれをとっても一長一短、天秤にかけるようにしてどちらが自分に大事なのかを考えてみるとよい
このアドバイス、以前にも聞いたような気がするんだけど、聞いたら「あ、そうだった!」と思い出すんだけど、ついつい忘れてしまっています。

利佳さんからのアドバイス

→どんな小さいことでも言ってください。箇条書きにして伝えてくれてもいい。雑誌の切り抜きとかをだしてもらって「こういうイメージのもの」とかでもいい。要望の中でできないことや矛盾しているところなども伝えることができる。そうやって整理していくこともできる。

内装や仕上げなど比較的変更しやすい細かい部分は置いておいて、まずは大枠となる間取りから決めていったほうがいい。オープンハウスの間取りなどは私の家と似ているところもあるけれど、使う色や質感などで全く違ったイメージのものになる。
というようなことも聞きました。

わたしのこだわりの整理

  • 庭を眺めながらお料理が作れる
  • 日当たりのよい庭もしくは屋上でちょこっと菜園ができる
  • お天気のいい日にはデッキのサッシを全開にして過ごすことができる
  • すっきりとした部屋に見せたいため、おおきな収納が必要
  • セキュリティが万全

今の図面だったら、このこだわりは満たしてくれそうな気がする…

建築家に家を依頼するって何だかお金もすごくかかりそうだし(ビフォーアフターでもデザイン料別とかって書いてあるし)敷居が高いように感じていました。大手のメーカーを訪ねていくほうが手っ取り早いというか、価格面でも明確なんじゃないのかなあと思います。でも、私は生涯ここで暮らすであろうから、家も一生お付き合いできるような家がほしいし、家のことはもちろん、できれば家のことがきっかけに一生お付き合いできる方にお願いしたいという気持ちが強いのです。
やっぱり最初は「建築家さん」に会ってどの程度話をしたらいいのかよく分からなかったし、上手く話ができずに戸惑ったりもしましたが、彼らの一生懸命で誠実なところ、実は慣れてくるととってもお茶目さんなところ、私と同じように建てたら終わりではなく一生のお付き合いをしていきたいと考えてくださっているところに今では安心しています。
打ち合わせの回数を重ねるたびに、その安心度は高まっていきます。
打ち合わせはメールでのやり取りも必要なときがありますが、顔を合わせての方がやっぱりいいです。

PLUS CASA 小林和生 / 利佳

PLUS CASAのメモより

和多瀬氏オフィスにて打合せ。
前回の打合せスケッチを図面化し、お渡しする。
検討して、ご連絡いただくことに。

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2010 年 4 月 3 日 土曜日

2010年4月3日(土)

2度目のプレゼンの日がやってきました。場所は鳥取市内のベーカリーカフェ「ル コションドール」。
今回もまた、川辺さんがお店に入ると、PLUS CASAの二人は既に到着していました。
お昼を済ませていなかった川辺さんが食事を取りながらの雑談ののち、いよいよプレゼンが始まりました。

今回は模型はなく、図面とCGによるプレゼンテーションです。
第1回目のプレゼンテーション後に、川辺さんからフィードバックされた感想やリクエストなどが、どう解釈され反映されているのか。
それでは詳しく見ていきましょう。
まずは「平面図」を見てみましょう。カーソルを図面上にかざすと、説明が表示されます。
川辺邸セカンドプレゼンテーション 平面図

プランは、川辺さんのリクエストを受け、前回のものから大幅に変更されていました。奥に配置されていた寝室や浴室は、すべて道路側に集約されています。前回のプランの大きな特徴でもあった渡り廊下は、敷地後部にまとめられた庭に面するデッキテラスにかたちを変えています。
3月2日に川辺さんからPLUS CASA宛に送られたメールに記載されていたリクエストのうち、3つの大きなポイント、

  • リビングに畳が欲しい
  • 寝室は畳の部屋で
  • 洗面室や浴室などが寝室の近くにあり、湿気が心配寝

が、次のように整理されています。

  • リビングの横に和室を設置
  • 和室は寝室を兼ねる。隣接するクローゼットには布団も収納可能
  • 和室(兼寝室)と洗面室や浴室などの水廻りの間にクローゼットと廊下を配して分離

前回のプランでは、渡り廊下によってリビングと寝室が分けられオン(パブリック)とオフ(プライベート)が機能的、視覚的に分けられていました。川辺さんはこのレイアウトについては気に入っていましたが、今回のプランでは渡り廊下が廃止されたため、すべてが一体化しています。
また、前回は側面にレイアウトされていた玄関は、「防犯面で不安が残る」という川辺さんの言葉から、前面の正面に変更されました。

パース図

キッチンに立ち、リビングやデッキテラス、庭を望む。
キッチンに立って見た眺め

プレゼンテーションされた図面をしばし見つめていた川辺さん。自宅に持ち帰ってじっくり検討し、後日まとめて質問や意見をPLUS CASAに伝えることになりました。
プランそのものは、川辺さんが思い描いているものに大きく近付いている、そんな印象を持ちましたが、どこか釈然としない様子の川辺さん。何かが彼女の中に引っかかっているのかも知れません。

川辺ゆとこさん

川辺さんのメモより

午後2時、コションドールにて。
今日は2回目のプレゼン。
最初のときのようなドキドキ感はなかったけど、1回目と同じように図面が作られていて、丁寧さが伺えました。
1ヶ月前に食事をしながらゆっくり話をしたこともあってか、1回目の図面より、より私の思っているような図面となっていました。

図面をみての感想などなど

  • エントランスからすぐリビングでキッチンがよく見えるのが気になる
  • エントランスを収納室の方側にすこしずらしたらどうか
  • キッチンが隔離されているほうがいいのかなあ(イトコが住んでいた東京のマンションみたいなカンジ)
  • 食品庫や冷蔵庫のある準備室なるものは、ちょっといいなあと思っている。ただ冷蔵庫があの位置で使いやすいのだろうか・・・
  • もう少し、キッチンの周りの配置を考えたい。けど、いい案が思いつかない・・・
  • クローゼットと寝室の位置を変えたらどうか。トイレが寝室の近くがいいなあと思って
  • クローゼットの中に布団置き場があるのはいい
  • クローゼットはもう少し大きいほうがいいような気がする(春夏と秋冬を仕分けるようにしたい)
  • 坪庭はいるかなあ。あったらいいような気もするし、なくてもいいような気もするし
  • 書斎っていらないかも
  • その代わり寝室に収納棚とかがあったらいいな

そのほかの感想などなど

図面をみて、即座に「ここはちょっとこうしてほしいな」と思うことがあってもなかなか口に出して言い辛い。
それは、小林さんたちが一生懸命考えて作ってくれたんだろうなって思ってしまうから。
それから、その意見は直感であって自分の中で絶対的な意見ではないので。
もし、それを言ってしまって小林さんたちが「あ、こうしてほしいんだな~」って理解してくれた後で、私が「やっぱり・・・やめた」とかは言い辛かったりするし。
帰ってからゆっくり考えてみようとおもって、その場ではあんまりマイナスなことは言わないようにしています。
いいなあと思うところは素直に「いいですね」と言うけれど、それも少し感情を抑えているように言っているかもしれません(すっごく気に入っていると思われないように)。
1回目の図面のときより冷静に見られたし、考えられたような気がします。
少し慣れたのかなあ・・・
今回は、図面をコピーして切り取って、どんな風に配置したらいいのか、自分で考えてみることにします。
頭の中ではなかなか上手に組み立てられないので、カタチにして考えてみようと思っています。

待っている間はいろいろ考えてしまって不安になるけど、やっぱり会って話をすると少し気持ちが落ち着きます(なんか恋人に会っているみたいな感覚ですかね)。
頻繁に会って意見を聞いてもらったり、専門的な小林さんの考えも聞きたいなと思います。

PLUS CASA 小林和生 / 利佳

PLUS CASAのメモより

コションドールにて打合せ

前回打合せしたスケッチを図面化したものを提出。

デッキテラスを縁側と同じ使い方とし、リビングの延長、庭からのワンクッションとして、リビングをより充実した空間にプランニング。
防犯上、建物は隣地境界線いっぱいに配置。

気持ちのいい空間に感じる。新しいプランのほうが、生活のイメージがしやすい。と言っていただいて一安心。
前回ゆっくり話ができ、方向性を共有できたので、もうぶれないだろうな、と思える。

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2010 年 3 月 2 日 火曜日

2010年3月2日(火)

川辺ゆとこさん

川辺さんのメモより

19時~21時、CASAさんと打ち合わせ
cafe SOURCEにて

お食事も兼ねて打ち合わせをしてきました。
内容は、先日わたしが送ったメールについての確認や、ざっくばらんに話を伺いたいとのことでした。
右に段落がズレているのは、先日私がメールで送った質問の内容です。

外観について
Q1.詳しく確認していなかったのですが、たしかCGで見せていただいたとき「白」っぽかったような気がしましたがどうでしたか?
私は、「木」で覆われたようなお家がいいなあと思っています。

白で提案したのはクリアな(真っ白な)状態で考えてもらったらいいという理由からでした。
外観でこんなふうなのがいいとか、何かありますか?と聞かれたので、
「白はスタイリッシュだけど冷たいイメージがあって、木はあったかいイメージがある」
ということと、
「実家の外壁に杉板が貼り付けてあって、そのカンジがすき」
ということを伝えました。

リビングについて
畳の部屋(部分)が欲しいです。

畳の部分がほしいけれど、リビング+畳の部屋というのはスペース的に難しいかもしれない。
ということで、間取りや部屋の配置にもよるけれど、寝室兼ゴロゴロできる畳の部屋っていうのはどうか・・・という話になりました。

洗面室、浴室について
この前お会いしたときも少しお話しましたが、クローゼットや寝室の近くだと湿気が気になるところです。
Q2.今、浴室とされているところに収納を持ってきて、リビングのあたりに洗面室や浴室を移すことは可能でしょうか?
浴室、洗面室(脱衣室も兼用でもよいです)は別々に分けたいと思います。
トイレは、寝室付近にひとつあったらいいなあと思います。
また、洗濯機を置く場所も脱衣室付近に移動させたいと思います。

外壁の話のときにも少し話をしましたが、湿気対策について。
昔とは違って、外壁の構造の工夫や材料によって、湿気がこもらないような家作りができるようになってきているとのこと。
このあたりは、そんなに神経質にならなくてもいいのかなあと話しを聞いて思いました。
ただ、奥に浴室等があるのは日常の動線から考えると少し不便な気がするので、リビング近くに配置してもらうよう考えてもらうことにしました。
洗濯機も寝室のところは音がうるさいので違うところに移動させて欲しいことを伝えました。

寝室について
段差のない畳の部屋がいいなあと思っています。
誰かと一緒に暮らすこととなったとき、寝室部分が廊下兼縁側で遠くにあるように感じられ、様子が伺えないことが気になっているようなお話をさせていただきましたが、悩んでいます。
でも、私が多くの時間を過ごすであろうリビングと寝室とを切り離すことで、オンとオフが、また公の場(というほどのことではありませんが)とプライベートな場とがはっきり分かれていていいなあと思ったりもします。
悩んでいます。

今の図面のように、廊下でオンとオフ、私と公に分かれているカンジがいいなあと思っているのですが、この廊下を作ることでかなりコストがかかってしまうことが判明しました。
とても贅沢なスペースのようです。
予算内におさめようと思ったら妥協が必要だとは思っていましたが、これが最初の妥協かもしれません。
小林さんと話をしていてわかったのですが、廊下兼縁側に対するこだわりがそんなに強いものではないことに気付きました。
あったらいいな的なものでした。
なので、妥協というような妥協でもないかもしれません。
この廊下を削ることで、ほかの場所にコストをかけることができそうです。

エントランスについて
もう少し道路に近いところに移動させたいような気もしています。

エントランスも道路側に移動させるようにお願いしました。
人から見えない位置にエントランスがあるより、通りに面しているほうが安全かとおもって。
防犯対策にもなるということで。←わたしの考え。

ルーフテラスについて
Q3.ここもデッキテラスでしたか?
Q4.ルーフテラスに上がる階段のところは屋根のようなものがありますか?図面で見る限りでは階段がむき出しのような・・・

「ルーフテラス、ぶっちゃけどうですか?」と聞かれ、「あったほうがいいです」と答えました。
小林さんたちがあの場所を最初にみたとき、ルーフテラスは絶対作りたいと思ったそうです。
ビルの谷間から見上げる空はとても贅沢、きっと素敵な空間になると思うと小林さんは言っていました。
部屋の配置などの関係上、階段の場所はかえたほうがいいかも。
ということで、色々話をした結果、庭からルーフテラスへっていうのもいいんじゃないかということになりました。

デッキテラスよこの門扉のようなものについて
とっても怖がりなもので・・・すみません。
なんだか泥棒さんが自由に入ってきそうで、怖いです。
Q5.この門扉の背の高さは変更可能ですか?
Q6.反対側にも門扉のようなものは設置できますか?
家の周りが開放されていると、バックヤードのあたりから侵入されそうで・・・怖いです。

怖がりすぎのわたしのために、外観の工事などにも制限がでてしまうけれど、家を敷地いっぱいいっぱいに建てましょうか、ということになりました。
両サイドの1メートル弱の空間がどうしても気になってしかたなかったのです。
外観等の作業で最低でも70センチの幅は必要とのことですが、家の内側から作業することもできるので、ギリギリまで家を建てましょう、ということになりました。

今日の打ち合わせで、きっと配置から何からがらっと変わってしまうと思います。
先回、小林さんから「だいたい3回くらいで決まります」って言われていたのがずっと気になっていて、どうやったら3回で家が決められるんだろうって思っていました。
決まるってどの程度なのかなって。
今日、思い切って聞いてみました。
3回というのは、方向性のことだったようです。
施主さんの希望される条件と土地の条件で考えると、だいたいおおまかに分けると3パターンくらいしかないということらしいです。
例えば、今回のわたしが依頼した物件は、日当たりなどを考慮すると、平屋で長細い家、平屋で四角い家、二階建ての3パターンが考えられるそうです。
そこから、もちろん色んな枝分かれがあるにしろ、おおまかに分けるとそれくらいしかないということで、だいたい3パターン=3回ということだったみたい。
それを聞いて安心しました。

やっぱり何でも聞いてみるもんです。

PLUS CASA 小林和生 / 利佳

PLUS CASAのメモより

カフェソースにて打合わせ

要望の確認

外壁

  • 木で覆われた外観がいい
  • 焼杉(実家が焼杉の外壁)⇒あったかいイメージ
  • 白、コンクリート⇒冷たいイメージ

内壁

  • 青谷 山根窯の自宅兼ギャラリーに、白壁(しっくい?)仕上げ、奥に畳の間があり、あったかく雰囲気が良かった
  • リビング+デッキよりリビング+畳のほうが実生活に合っていると思う
  • 床に寝転がったり、ゴロゴロしたい
  • 平屋にこだわる意味があるのか、と思うけど、平屋ならではの贅沢さ、平屋に暮らせる環境が魅力的。やっぱり平屋がいい
  • 縁側は、欲しい
  • 生活動線をコンパクトに。ただ、ONとOFFの切替がきちんとできる動線
  • 寝室は離れていなくてもいい。(友人が来た時など、寝室に自由に出入りできないように、普段はリビングと繋がっていてもいい)
  • 駐車スペースは2台確保
  • 隣地境界いっぱいに建物を配置。(間口)建物自体がバリケードとなって防犯効果
  • 道路に面したエントランス(防犯効果)
  • ウォーキングクローゼット(和箪笥も設置)
  • 中庭は、家庭菜園というより、プランターで育てるイメージ
  • ルーフテラスは欲しい。ただ、階段は、防犯対策、雨対策が必要

川辺様のご要望・話を受けて、ご提案

  • リビングをより充実した空間にしたほうがいいのでは?
  • 縁側をONとOFFの切替のためだけに使うのはもったいない

川辺様ご了承

  • 部屋は、道路側にまとめてしまう
  • リビングの延長として、寝室。来客時には建具で仕切る
  • 庭に面したところに、縁側をつくる
  • 庭を広くつくり、将来的に、離れ・増築ができるようスペース確保
  • 屋上テラスへは、庭から行き来し、庭とつなげる

打合わせを終えて

楽しい打合せだった。(ビールのおかげ!?)今回の打合わせで、ゆっくり話を伺うこともでき、方向性が明確となったように思う。
手書きで描いたプランニングを見て、現在建っている親戚の家のプランと似ている。と話されていた。
カタチは変わってしまうけど、思い出や記憶が、新しい家でも蘇ったら嬉しいと思う。
また、理想や妄想、現実で考え方がコロコロしてしまう。要望につじつまが合わないのは、そういう理由。と話されており、前回、方向性が導き出せなかった私達の気持ちを察して下さったのかと、驚いた。真剣に要望等を考えてくださっている川辺さんに感謝です。

次回、今回の内容を図面化し、確認していただく。

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2010 年 2 月 5 日 金曜日

2010年2月4日(木)

最初の打ち合わせから7か月。いよいよ、図面とCG(コンピュータグラフィックス)、模型をつかってのプレゼンテーションの日がやって来ました。
待ち合わせ場所である鳥取市内の某カフェに川辺さんが到着すると、PLUS CASAの二人は既に着席し、待っていました。
軽い雑談のあと、図面が川辺さんに手渡されました。何枚かが綴られた図面の表紙には「川辺邸新築計画」の文字。これを見た川辺さんの興奮は一気に高まった様子。
小林の「では開いてみてください」の言葉を合図に、「いいですか?」と期待と不安を抱きながら、丁寧に表紙をめくる川辺さん。表紙を透かして薄っすらと見えていた「川辺新築計画」の最初のプランが明らかになる瞬間、川辺さんもPLUS CASAのふたりも、一番ワクワクし、緊張し、不安を感じていたと思います。

川辺邸建築案 図面と模型

上に置かれているのが1/100の縮尺の模型。その下が「川辺邸新築計画」の1ページ目、平面図。川辺邸は平屋の計画のため、1階と屋上(屋根)が書かれています。

プランを説明するPLUS CASAの二人と、聞きいる川辺さん
川辺邸新築計画の模型を手に説明中

図面と模型を使いながら、一つひとつ丁寧に説明していくPLUS CASA 小林と、しっかり聞いて理解しようとする川辺さん。両者ともやや前のめりの姿勢です。
PLUS CASAからの説明は、大きなテーマとして

  • 着物・家庭菜園・料理を楽しみながら、心穏やかに過ごせる空間
  • ビルの谷間で光・風・自然・風景を感じることができる空間

が提示されました。これはほぼ、川辺さんが最初に話していた条件がほぼそのまますくい上げられたかたちです。
では、プランの詳細を見てみましょう。
まずは「平面図」「立面図」「断面図」を見てみましょう。「平面図」については、カーソルを図面上にかざすと、説明が表示されます。

川辺邸ファーストプレゼンテーション 平面図

図面左側が北、前面道路です。図面上が1階、下がR階(屋上)です。図面を用いながら、以下のような点について説明がなされました。

道路側にキッチンやリビング、奥に寝室と浴室。それらを縁側と中庭がつなぎ、物理的に遠ざけ、視覚的に近づけています
リビングと中庭の中間には、屋根付きのデッキテラスが設置されています。半屋外のこのゾーンによって解放感を得つつ、3方向からの視線は屋根によって遮られています
収納については「たっぷりほしい」といった以外、具体的な要望がなかったため、スペースとして確保するに留められています。リビングと寝室をつなぐ縁側に沿って、また、寝室にもクローゼット、床下収納を配置してあります
奥まった場所にある風呂は、さらにその奥にあるスペースから十分な光と風を得ることができます。トイレはこの風呂と併設されているほか、リビング横にも配置されています
屋上のテラスは、かつてここに建っていた家での楽しかった記憶の再現。前面道路側に空いた風景を楽しむ装置でもあります

xxxxx

パース図

前面(北側)道路から。
前面(北側)道路から。
キッチンから見たリビング、デッキテラス、中庭、縁側。
キッチンから見たリビング、デッキテラス、中庭、縁側。
中庭から見たデッキテラス、リビング、キッチン。
中庭から見たデッキテラス、リビング、キッチン。
寝室入口から見た縁側、中庭。その向こうにデッキテラス、リビングが見える。
寝室入口から見た縁側、中庭。その向こうにデッキテラス、リビングが見える。
屋上に設置されたテラス。建物左側の階段から上がる。右側に空いた空間は駐車場。この図のとおり、3方向を背の高い建物に囲まれている。
屋上に設置されたテラス。建物左側の階段から上がる。右側に空いた空間は駐車場。
この図のとおり、3方向を背の高い建物に囲まれている。
屋上のテラスからは前面(北側)に開けた風景が楽しめる。
屋上のテラスからは前面(北側)に開けた風景が楽しめる。

プランに関してひとつひとつ丁寧な説明があり、それに対してうなずきながら、時に質問しながら聞く川辺さん。「自分の家の設計図」という、人生の中で何度も見るものではないモノを生まれて初めて見る、という経験は、彼女にとっても非常に新鮮な体験だったようです。
また、図面やCG、模型によって視覚化されたプランを見て、自分の求めている家についての要望や条件が、彼女の中でより具体化されてきているようでした。
今回のプランに対しての意見や、これを踏まえて生まれた新たな要望や条件を、後日まとめてEメールで共有することを約束して、プレゼンテーションと打ち合わせは終了しました。
図面、そして特に模型を愛おしそうに眺め、持ち帰る川辺さんが印象的でした。
川辺ゆとこさん

川辺さんのメモより

PLUS CASAさんと打ち合わせ。
今日は、家の図面とCG、模型が見せてもらえるということで、かなりわくわくしていました。 どんなカタチになったのかとっても楽しみでした。

まず、計画書と模型を見る前に、小林さんから少し説明がありました。
1500万円の予算と聞いてはいたんだけれど、デッキスペースなどの空間を作ることで、より心地のよい家になるだろうということで、坪数も予算も若干予算をオーバーしてしまったけれども、これを提案させてもらいたいというような内容でした。
これが、決定ではないと思っていたので、特に予算をオーバーすると聞いても何にも感じませんでしたし、坪数も20坪と希望していたものの20坪がどれくらいの大きさかよく分かっていなかったので、増えてもそんなものかと思っただけでした。

私が、着物、家庭菜園を楽しみ、心豊かに暮らせるよう、考えてくださった家の計画書が私の前に置かれました。表紙に「川辺邸新築計画書」って書いてあって、図面が少し透けて見える…。でも、小林さんに「見てよし!」って言ってもらうまで開いてはいけないような緊張感があって、すこし固まってしまいました。

表紙をめくって図面を見たとき、わーっていう感動と、細長い家だなあという冷静な思いがありました。昔の商業地で長屋の多い場所だから、土地の形状上、仕方ないんだけど。

説明を聞きながら、模型と図面を細かくみていくと、少し浮ついていた気持ちも落ち着いてきました。小林さんは、空間ごとにひとつひとつ丁寧に説明してくださり、なぜこういうカタチにしたのかよく分かりました。

帰ってから落ち着いて色々考えてみました。

率直な感想

  • 模型の外観は真っ白だったけど、あったかそうな木の家がいいなあ
  • 台所部分は板でもいいけれど、居間部分は畳がいいなあ
  • 寝室も畳敷きがいいなあ
  • 収納は多いし収納場所が固まっているので片付け下手の私にはグー
  • 玄関の位置が微妙かも、と思いながらも道路に面していないほうがいいのかなあ
  • 縁側のカンジがいい!けれど、リビングと寝室が離れてしまっているので、日常の動線を考えるとどうかなあ
  • もしかして庭が広すぎるのかな
  • 寝室と浴室が隣同士で窓がないので、湿気対策が気になる
  • 寝室部分に洗濯機はだめ
  • オープンハウスを見てデッキテラスがすごくいいと思って、実際にプランをみてもいいなあと思ったけど、どうかなあ
  • トイレは個室がいい(風呂とは別にしてほしい)
  • 浴室横のテラスは明り取りのほかに洗濯物を干したりできるんだったっけ?乾きはいいんだろうか
  • 家の周囲に隙間があるけど、人が侵入しやすいのでは。気になる
  • 南ってどっちの方向だったかなあ。少しでも窓が南を向いているほうがいいような
  • ルーフテラスはいい!

今日のプランで気になるところ

  • 湿気
  • 防犯
  • 動線
  • 洋風か和風か

ふだんの動線を考えてみる

  1. 起きるトイレに行くシャワーを浴びる洗面台でお化粧朝ごはん、お弁当の準備テーブルで朝食洗面台で歯磨き着替え洗面台で髪の毛をセットするコタツでお茶を飲みながらくつろぐ渋々出勤
  2. 帰る手を洗う着替えるくつろぐ夕食の準備夕食片付け、明日の朝食の準備くつろぐお風呂お茶飲んでくつろぐ寝る

難しい… けど、今日、図面とCG、模型をみせてもらって少しずつイメージが沸いてきました。今までは、自分がこうしたいとか、私は何がいいと思っていて何がダメなのかとか、モノがないとよく分からなかったんだけど、一つのカタチとなったものを実際にみて、やっと考えることが出来はじめたような気がします。

PLUS CASA 小林和生 / 利佳

PLUS CASAのメモより

まずは喜んでいただけたようで一安心。ただ、現在の暮らしより老後の暮らし方に重点をおいて考えたい。という新たな要望が加わり、最初に依頼をいただいたときから「求められているものが変わったな。」という印象を受けた。より現実的に考えてくださり、悩まれている様子が伺えたので、要望をまとめてもらう時間が必要だと思う。小さな家だからこそ、大切なことを絞り込んでいただきたい。今回のプレゼンが、叩き台になればいい。

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2009 年 11 月 2 日 月曜日

2009年11月7日(土)

川辺ゆとこさん

川辺さんのメモより

11月に突入です。
CASAさんから特に連絡なし。
もしかして予算不足のため「このお話はなかったことに・・・」だったりして。
ふむ。。
(ま、シミュレーションだから、それはあり得ないんだけど)

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2009 年 9 月 4 日 金曜日

2009年9月10日(木)

PLUS CASAから川辺さんへメール

PLUS CASAからのメール

川辺様

早速のご返事ありがとうございます。

色々と説明が不十分ですみませんでした。
ご質問いただいた内容についてお答えしますので参考にして下さい。

●建築工事費以外の諸費用について
川辺邸建築計画に必要となる諸費用

解体費用:木造の場合/既存の建物が50坪だと仮定した場合 1坪あたり2~3万円 / 約150万円
地盤改良:約100万(調査結果によっては増減します) 約100万円
引越し代金 約10万円
登記費用 約20万円
諸費用合計 約280万円

※その他、家電製品、家具、カーテンなどの備品や、不動産取得税固定資産税なども考慮する必要があります。

敷地面積と費用について

手をかける敷地面積や解体する建物の面積が広ければ、その分、費用もかかります。
工事範囲を限定することで、少しでもご予算を建築工事費に回したほうがよいのでは、と考えました。
分筆をご提案したのも、同じ理由からです。

「分筆をする」について

あの地域に更地で新築を考える場合、家に対する庭の比率が不自然に広すぎるかと感じました。
ご提示いただいているご予算から、上記の諸費用や消費税を差し引くと、新築の床面積は約20坪(約66㎡)位が目安かな、と考えています。
敷地面積が約60坪(200㎡)でしたので、約40坪(134㎡)が庭としてあまる計算になります。
設定をよりリアルに考えれば、接道側を分筆して貸し駐車場にするなど、土地の有効利用を考えてもいいかなと思っています。

わからない事やご要望があれば、些細なことでもご連絡下さいね。
お世話になります。よろしくお願いいたします。

PLUS CASA 小林 利佳

仮に、ここに1000万円と家を建てたいという気持ちがあれば、それがすべて家そのものに注ぎ込めると考えてしまいがち。聞くと当たり前ですが、「諸費用」というものが、やはり必要なんですね。

川辺ゆとこさん

川辺さんのメモより

PLUS CASAさんよりメールが届いた。
知らないことが、たくさんある
地盤改良なんて知らなかった。しかも100万円もかかるなんて…。登記ってどんな手続きだろう? 結構面倒らしいことは聞いたことあるけど、自分でできるなら節約できそう。不動産所得税は一時的な税金で固定資産税は継続的な税金なのかな? 諸費用とやらに結構お金がかかりそうだなあ…。1500万円しか予算はないんだけど…。

(敷地面積と費用の関係について)単純に箱=家だけの値段だと思っていたけど、そういえば庭とか家の周囲の整備とか、そういうのも含まれるのかな?だから、敷地面積が広いと費用もかかるってことなのか…。

それから、1500万円も出すのにたった20坪!愕然…。でも、20坪っていったいどれくらいの大きさなんだろう。今のアパートは26.72㎡だから、(20坪が66㎡なら)約2.5倍くらいと考えるとそんなに狭くもないかもしれない。でも広いとは言えないようだけど。これまでに住んできた2DKくらいだろうか。前面道路ギリギリまで家を建てなくても、少し引っ込んだところに家を建てて前を自家用車の駐車場にしたらどうかなあ。で、あとは庭って感じで。分筆することも、貸し駐車場という発想も、私にはないなあ。。。

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2009 年 8 月 4 日 火曜日

2009年8月10日(月)

PLUS CASA 小林和生 / 利佳

PLUS CASAのメモより

敷地写真を撮り、敷地周辺状況を確認。
北に間口があり、奥に細長く伸びている。両脇にビルが建っている。前面道路の向こうに川が流れている。
川辺さんが新築を予定している敷地の見取り図。
川辺ゆとこさんのシムハウスの予定地

その他の案件で鳥取市内を訪れていたPLUS CASAが、川辺邸建設予定地を敷地調査に訪れていたこの日の夜、川辺さんからPLUS CASAにメールが送信されていました。初回打ち合わせ後、初めてのメールのやりとりです。

川辺ゆとこさんからPLUS CASAへメール

川辺さんからのメール

(株)PLUS CASA  小林様

先日は、美萩野の新しいお家を見せて頂き、また色々とお話を聞かせていただき、ありがとうございました。
川辺です。

声をかけていただいた今回のシミュレーションのお話は、私にとっても、いい勉強になると思っています。
これから、どうぞよろしくお願いします。

それでは、この前お会いした時にも少しお話しましたが、改めて、私の大切にしていることやどんな暮らしがしたいか、また予算についてお伝えしたいと思います。
———————————————————————————
趣味というほどではありませんが、着物、家庭菜園、お料理ができて、心穏やかに過ごせる空間があったらいいなと思っています。
できるだけ自然に近いものを、背伸びせず身の丈にあったものを選んで生きていきたいと思っていて、そういう気持ちを共有できるパートナーと一緒に暮らせたら、どんなに素敵で幸せだろうって思います。
私が幸せでいられる家とは、そういうことが叶う家です。

最期までここで暮らすことを想定して平屋。
あまり大きな家ではなく、必要最小限の部屋があり、家具を置かなくてもいいように収納も充実しているといいなと思います。
現在、独身、彼氏なしです。
今後、一人で暮らす、またはパートナーと暮らすことはあっても、子どもを儲けることは想像していません。

予算は、1500万円以内でできたらいいなと考えていますが、実のところ、具体的に何にどのくらいの費用がかかってしまうのか素人なので分かっていません
小林さんからのご提案をいただく中で、費用についても今後詳しくお伺いできたらと思います。
とりあえず、私が今家を建てるに際し準備できる金額は1500万円までというところで、予算を1500万円とさせていただきました。
———————————————————————————
ご不明な点等がありましたら、ご連絡いただければと思います。

ご多忙とは存じますが、どうぞよろしくお願いします。

川辺

川辺ゆとこさん

川辺さんのメモより

結局、指示が細かすぎて小林さんたちの自由な発想を阻害してしまうのではないか、という懸念が拭えず、「家の条件リスト」は送ることができなかった…

最初の打ち合わせから2週間、毎日のように、自分が暮らしたい家について考えていたという川辺さん。川辺さんがつくった「家の条件リスト」を見ても分かるとおり、生活動線や住宅の機能に関しては条件化できているようです。これは現在の生活の場となっているアパートに対する不満や、そこから生じたのであろう「こうだったらいいのに」といった希望が具体的にあるからだと考えられます。逆に、リビングやダイニングについての条件がその他の居室と比べて少ないことなどから、この時点では「どういう家ならリラックスできるのか」といった部分については、具体的にイメージできていないように思えます。
ところが逆に、川辺さんがPLUS CASAに伝えたのは、具体化できている部分ではなく、自分の中に曖昧なまま残っている部分でした。

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2009 年 7 月 4 日 土曜日

2009年7月25日(土)

まだ気温も上がりきっていない、ある夏の日の午前中。
PLUS CASAと川辺ゆとこさん、初対面 @ モスバーガー安長店
鳥取市内のファストフード店で、協力者の川辺さんとPLUS CASAの小林和生、利佳のふたりがはじめて顔を合せました。
打ち合わせはたわいもない雑談から始まり、内容は徐々に家のことにシフト。小林が質問を投げかけ、川辺さんが答え、利佳がメモをとるという流れになっていきました。川辺さんの家に対する考え、価値観、記憶などが断片的ですが語られていきました。
以下がこの日、川辺さんが話した要望や条件のまとめです。

  • 予算は未定。どの程度支払えば、自分の思うような家が建つのか、見当がつかない
  • 使用されていない家の建つ、親族が所有する土地があるので、そこに新しく家を建てたい
  • 防犯面をしっかりして、安心して暮らしたい
  • ずっと暮らすことを考えて平屋建て
  • 必要な部屋。LDK、クローゼット、水回り、寝室、和室(着付けのための部屋)などがあれば
  • 正直、家の価値、判断基準が分からない

打ち合わせの最後に、「初回の打合せから、最初のプレゼンテーションまでに要する時間は、通常1か月から3か月であるが、今回は実際に家を建てるわけではないので、一般の案件の進捗を優先せざるを得ない。そのため、それ以上の時間を要すると思われる」といったことが、小林から説明されました。追加したい条件やアイディアなど、思いついたことがあれば、川辺さんからPLUS CASAにEメールで連絡することを確認して、およそ1時間の打合せは、ひとまず終了しました。

以下は、初回打ち合わせ後の二人のメモです。

川辺ゆとこさん

この日の川辺さんのメモより

これがわたしの人生で一番高い買い物(となるはず)。心のどこかで、小林さんだけでいいのかな、他の業者と比較してみたほうがいいのかなと考えてしまった。これがシミュレーションでなければ、おそらくそうしているだろうし、そうするべきなんだろう。

自分の頭の中に家のカタチを描いていて、家を依頼するときには、まずその話からするものだと勝手に決めてしまっていたので、普通の雑談から始まり、家に対する思いや暮らし方などを聞かれたくらいで、小林さんから具体的に「間取りは?」とか、そのような質問が最後までなかった(ように記憶している)のには違和感を感じたというか、不完全燃焼のような感じでした。こちらから具体的にいろいろ言えばよかったのかもしれませんが、「もっと色々聞いてよ!こんなことで私の住みたい家が分かるの!?」と思いました。
その反面、あまり細かく言わないほうが、私が思い描いているようなものより、もっと素敵な設計(プロだから当たり前なのですが)をしてくれるんじゃないかという期待もありました。そんな中で、利佳さんがノートを開き、私が話していることをちゃんと書きとめてくださっている様子は、安心感を与えてくれました。
とはいえ、一番気になるところは、やっぱり価格。正直、常に頭からは「それで、いくらするのか…」ということが離れませんでした。

PLUS CASA 小林和生 / 利佳

この日のPLUS CASAのメモより

通常、私たちに依頼してくださるお客様は、「家を建てる!!」という大きな決断をされた後にお会いすることが多く、家への想いや、要望を多少なりともお持ちで、ヒアリング時には、大きな方向性を見つけ出しイメージすることができる。今日の打合せは「シミュレーション」ということもあってか、条件の多くが漠然としていて、これまで依頼を受けた方とは違う印象。川辺さんが提示した条件に対する私たちの解釈に確信を持つことが出来なかった。改めてメールしてくださる、との事なので、それを待つことにする。
打合せの後、敷地の確認に行った。

「実際には建つことのない家」
川辺さん、PLUS CASA双方に、多少なりともそうした先入観があるのは確かですが、この日の打ち合わせで、少しだけ現実味が加わったようです。

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2009 年 7 月 3 日 金曜日

2009年7月27日(月)

川辺ゆとこさん

この日の川辺さんのメモより

あれから自分の家のことについて考え、そのまとめとして、小林さんたちに渡すための「家の条件リスト」なるものをつくってみた。どこまで書いたらいいのか分からないし、直接伝えたほうが良いんだろうと感じながらも、思いつくままに。あまり細かく書いてしまって、小林さんがそれに縛られてしまって小林さんの良いアイディアが生まれなくなってしまってもいけないし、逆にあまりにも大雑把だと困ってしまうかも知れないな。

今日、住宅ローンについて金融機関(中国労働金庫 http://www.chugoku.rokin.or.jp/ )に聞いてきた。頭金500万円を固定で、借入金を1000万円、1200万円、1500万円の3パターン、12年間での償還表の作成を依頼。返済は月額5万円、ボーナス月20万円の予定。金融機関から聞かれた項目や条件としては現在の年収、他にローンがない、抵当権の設定など。
中国労働金庫からもらった住宅ローンの償還予定表
3パターンつくってもらったものの、借入金は1000万円でいこうと思っています。
その理由。今の職場に定年(60歳)までいるつもりが今のところなく、50歳くらいで退職したいなと考えています。年齢から逆算してあと15年弱。年間100万円を返済するとなると、10年間返済してちょうど1000万円。そんなざっくりとした計算でした。ほかの人たちは、どのようにして予算を立てるんだろう? 「こんな家がいいな」と想像している家がどのくらいのお金で建つ、ということをみんな何となく分かっているんだろうか?
ちなみに今回のつくった償還予定表のうち、1000万円の場合をざっくりと説明すると、10年で返済、利率は2.2%(年率26.4%)。毎月5万1,300円、ボーナス時に25万7000円となりました。返済し終えたときの支払総額は、1127万7503円、利息は127万7503円となる計算です。個人的には、思ったよりも利息は少ないなという印象。1000万円借りたら、同額の利息を払うというようなイメージを勝手に持っていました。この程度なら、借金をして利息を支払いながらでも、自分の家で暮らす時間を楽しんだほうがいいなと思いました。

1000万円という大金を借り、12年間で130万円弱の利息。賢く選べば車を1台購入できる金額です。これをリーズナブル(合理的)と感じるか、勿体ないと感じるか。利息を支払っても自分の家を建てるのか、毎月家賃を支払ってアパートに暮らすか。人それぞれです。
いずれにせよ、お金を借りて家を建てるためには、必要な負担であることは事実のようです。

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