2009年
8月10日
敷地写真を撮り、敷地周辺状況を確認。
(川辺さんが新築を予定している敷地の見取り図)
北に間口があり、奥に細長く伸びている。両脇にビルが建っている。前面道路の向こうに川が流れている。
その他の案件で鳥取市内を訪れていたPLUS CASAが、川辺邸建設予定地を敷地調査に訪れていたこの日の夜、川辺さんからPLUS CASAにメールが送信されていました。
初回打ち合わせ後、初めてのメールのやりとりです。
(株)PLUS CASA 小林様
先日は、美萩野の新しいお家を見せて頂き、また色々とお話を聞かせていただき、ありがとうございました。
川辺です。
それでは、この前お会いした時にも少しお話しましたが、改めて、私の大切にしていることやどんな暮らしがしたいか、また予算についてお伝えしたいと思います。
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趣味というほどではありませんが、着物、家庭菜園、お料理ができて、心穏やかに過ごせる空間があったらいいなと思っています。
できるだけ自然に近いものを、背伸びせず身の丈にあったものを選んで生きていきたいと思っていて、そういう気持ちを共有できるパートナーと一緒に暮らせたら、どんなに素敵で幸せだろうって思います。
私が幸せでいられる家とは、そういうことが叶う家です。
最期までここで暮らすことを想定して平屋。あまり大きな家ではなく、必要最小限の部屋があり、家具を置かなくてもいいように収納も充実しているといいなと思います。
現在、独身、彼氏なしです。今後、一人で暮らす、またはパートナーと暮らすことはあっても、子どもを儲けることは想像していません。
予算は、1500万円以内でできたらいいなと考えていますが、実のところ、具体的に何にどのくらいの費用がかかってしまうのか素人なので分かっていません。小林さんからのご提案をいただく中で、費用についても今後詳しくお伺いできたらと思います。とりあえず、私が今家を建てるに際し準備できる金額は1500万円までというところで、予算を1500万円とさせていただきました。
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ご不明な点等がありましたら、ご連絡いただければと思います。
ご多忙とは存じますが、どうぞよろしくお願いします。
川辺
結局、指示が細かすぎて小林さんたちの自由な発想を阻害してしまうのではないか、という懸念が拭えず、「家の条件リスト」は送ることができなかった…
最初の打ち合わせから2週間、毎日のように、自分が暮らしたい家について考えていたという川辺さん。川辺さんがつくった「家の条件リスト」を見ても分かるとおり、生活動線や住宅の機能に関しては条件化できているようです。これは現在の生活の場となっているアパートに対する不満や、そこから生じたのであろう「こうだったらいいのに」といった希望が具体的にあるからだと考えられます。
一方、リビングやダイニングについての条件がその他の居室と比べて少ないことなどから、この時点では「どういう家ならリラックスできるのか」といった部分については、具体的にイメージできていないように思えます。
ところが逆に、川辺さんがPLUS CASAに伝えたのは、具体化できている部分ではなく、自分の中に曖昧なまま残っている部分でした。
2009年
8月11日
川辺様
お世話になっております。プラスカーサです。ご連絡いただきありがとうございます。
ご要望、上手にまとめていただき、とても参考になります。それらを元に考えていきたいと思います(スローペースになってしまうと思いますが…)。何か不明なことがありましたら、ご連絡いたします。また、気になったことや、ご要望がありましたら、どんな些細なことでもいいので、教えていただけたらありがたいです。
ご要望に応えられるよう頑張りますので、お付き合い、よろしくお願いいたします。
PLUS CASA 小林 利佳
2009年
8月21日
鳥取市役所にて、事前調査を実施。
その後、市内で偶然お会いした川辺さんより、(あらためて)予算を1500万円に設定したいと伝えられる。諸費用(解体費用・地盤改良・引越し・登記・消費税など)を差し引くと、建築可能な広さに対して、敷地がかなり広いと思う。可能なら既存の建物と上手に組み合わせた、何かいい暮らし方ができないかと考える。そのような方向性でいいかどうか、川辺さんに確認しなくては。