あしたとて
ゲストハウスオーナー、大学教授、建築家
それぞれの得意分野を活かしながら、暮らしを楽しむ————
鳥取県智頭町にある一棟貸しゲストハウス「明日の家」の敷地内にあるプレハブ小屋を改修して「あしたとて」を、村尾朋子(明日の家)・大元鈴子(鳥取大学地域学部教授)・小林利佳(PLUS CASA)にて開設しました。
「あしたとて」は、陶芸を中心とした「てしごと」を体験できるスタジオです。
壁の珪藻土や床の塗装はDIY
私たちの暮らしは、たくさんの手から生まれたものにあふれています。
誰かの手によって大切に作られたものを受け取り、自分の手でも新たに何かを生み出す。
そんな手と手が明日へ繋がっていくこと。
地域にはたくさんの豊かさがあることを改めて実感し、それを体験することで、よりここでの暮らしが好きになる。そんな繋がりのなかに、「豊かな暮らし」のヒントがあるのでは?と、考えています。
「明日の家」では、無農薬のお米づくりにも取り組んでいます。
稲を育て収穫し、お気に入りのお茶碗で食べる!
また、地元のお年寄りによる漬物づくりや保存食づくりなど、地域資源を活かした暮らしの体験も企画しています。
智頭町は他の中山間地域と同様に、高齢化、人口減少、空き家問題など社会課題を抱えています。そして山や田畑、空き家、暮らしの知恵など地域資源が十分に活かされていないアンダーユースも進んでいます。
豊かな地域資源を見つめ直し、手をかけ、大切に使うこと。
昔は当たり前だった丁寧な暮らしの在り方が、これらの課題に対する一つの答えになるのかもしれません。
暮らしにお気に入りのモノやコトがあるだけで、少し幸せな気分になる。
日々の積み重ねが人生なら、1日1日をもっと楽しみたい。
私たちの暮らしの延長から生まれた「あしたとて」
たくさんの人の手と手が繋がり、豊かな場になることを楽しみにしています。
「てしごと」の体験案内は、明日の家のInstagramからご確認ください。
あしたとてのサイン・照明器具・花瓶は「大塚刃物鍛冶」大塚義文さん作
4月17日 日本海新聞21面