ニワトリとの暮らし
我が家にひよこがやって来て約3ヶ月、順調に成長中です。
毎日作る子供のお弁当に卵が必要なので(隙間が埋められない…)、卵を頻繁に購入していて、「社会経済に縛られず少しでも解放されたい。」と思ったことがきっかけでニワトリ生活を始めました。(微々たるものですが志は高く!)それに自分で餌を与えて、安心安全な卵の確保も出来る。
生後4日目モフモフの頃
ニワトリの餌は、精米所から無料で貰う米糠と、我が家からでる野菜クズや出汁ガラなど今まで生ゴミにしていたもの。魚の骨など取り合いして食べてくれます。おかげで生ゴミが減り、コンポストへはニワトリに食べさせられないものだけをポイっとするようになりました。私たちが食べないものを食べてくれて、食べられる卵を生んでくれる。最高ですよね!
まだ若鶏なので卵は産まないけれど、ニワトリの糞を畑の肥やしに→野菜を作る→食す→野菜屑などニワトリの餌に→ニワトリが卵を産む→卵を食べる〜そんな循環を目指しています。
一般的にニワトリの平均寿命は約10年といわれ、2年目からゆるやかに産卵率が下がり5〜6年後にはほぼ停止するそうです。卵を産まなくなった時どうするか? ということも視野に入れておかなければいけません。
先日、知人が「卵を産まなくなった鶏を絞めて食べるから来る?」と誘ってくれたので体験してきました。想像していたより冷静に見学し、鶏肉も頂くことが出来ました。肉の味が濃く美味しかったです!ただ、うちの鶏を自分の手で捌くことが出来るのか?は別問題。これからしっかり検討していく課題の一つです。
現在7羽いるのですが、同じニワトリでもそれぞれ性格が異なり、慎重だったり強引だったりと個性豊かで面白い。小屋から出すと砂遊びをしたり、何を思ってか突然一斉に走り出したりなど見飽きません。
薪割りをしていると、薪から出てくる虫を狙ってなのか周りでピヨピヨ賑やかです。すっかり日々の癒しとなっています。
私たちの周りの友人や知人に、ニワトリを飼っている人が多くて特に珍しく思っていなかったけれど、「ニワトリ飼っている建築家って珍しいのでは?!」と町外の友人から言われ、改めて私たちの暮らし方や働き方の豊かさに気づかされました。時々俯瞰して見つめなおして、感覚を再確認しないといけませんね。
住宅を設計する際、建築や空間づくりだけではなく暮らし方もデザインすることが大切だと考え実践しています。
その場所でしか出来ない暮らし。此処だからこそ出来る暮らしを、まずは私たちが楽しみ、目の前にあるものが当たり前ではなく尊いと気付くような提案に繋げられれば、と考えています。