初任者校外研修

智頭町にある鳥取県立智頭農林高等学校が「地域の企業を訪問し、地域理解を深める」と初任者校外研修を実施されていて、PLUS CASAにも「建築設計事務所の仕事を知る」というテーマで新任の先生が来られました。
智頭農林高等学校には、生活環境科住環境デザインコースがあり、豊かな住まいの環境を創造するために、インテリア、エクステリアなど住環境に関する基礎的な知識や技術を高める学習を行われています。その担当の先生を、智頭町内で私達が改修した建築と現場へご案内しました。

まず一つ目は、智頭宿特産村トイレ

20年近く前に建ったドーム型トイレ。ひどい雨漏りと衛生設備の老朽化、観光客の受け皿となる無料駐車場なので、一刻も早く解決しないといけない!と見積りをとったが、東京ドームと同素材のテントを使用した屋根の改修費用に2,000万円。最近、他場所の公衆トイレの新築工事費には3,000万円かかった…。どちらを選択するべきだろうか?と町役場からの相談から始まったプロジェクトです。
私達は相談内容のどちらでもなく、今あるものを活かし、屋根を板金で葺き替え、衛生設備を新しいものに入れ替える600万円の改修工事を提案。また工事費だけでなく、間伐材を利用して建てられた経緯や長年町民に親しまれたアイコン的建築、それらを継承することも重要だと伝えました。
その提案が通り、設計監理を行った建築です。

次は、智頭宿特産村の近くにある空き家改修現場
イタリアで生まれた地域活性化の取り組み「アルベルゴ・ディフーゾ(分散型宿泊施設)」のように、点在する空き家や歴史的建造物などを改装して宿泊場所にし、町全体を1つの宿に見立て食事や買い物は地元住民が利用する店舗を利用してもらう。地域全体で観光客をもてなし宿泊客は、ここで暮らしているみたいに、ゆっくりと滞在する…。その構想の拠点となる、レセプション・宿泊室・ミニキッチン・風呂・カフェ・食料雑貨店の機能を持つ場へと工事中です。VRでBIMデータ見てもらったり、完成図面と現況を見比べたりしてもらいました。

最後に、現場から徒歩圏内の智頭宿 楽之へ移動。
コンセプトや専門的な構造の話だけではなく、地域に根付き建築を通じて町の課題を解決することが地方の建築家の意義ではないか…など私達の取り組みも興味深く聞いてくださりました。
また我家にも高校生がいるので共通課題も多く、色々なお話をさせていただき楽しかったです。

実は地元の高校なのに、建築やインテリアを学べることを知りませんでした。この機会に私達で協力できることがあればお手伝いし、建築に携わる学生が増えることを期待します。


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